top of page

デンマークのフォルケホイスコーレ


こんにちは!宮城フォルケ発起人、

そして実行委員の代表をしている伊藤理恵こと、りえです。

(りえさんと呼ばれています。)


実は、現在デンマークに滞在しています。

今回から4回かけて、現地からデンマークの

フォルケホイスコーレについて紹介したいと思います。


と、その前に

なぜ、私がフォルケホイスコーレを立ち上げたいと思っているかと言いますと・・

一人ひとりが、自分らしく輝ける人生を送ってもらいたいと思っているからなんです。


私は、中学生から大人まで人材育成の仕事をしています。中高大生には、キャリアの授業や就職支援の講座を、社会人にはコーチングやリーダーシップ、マネジメントなど様々な研修を。また、東北各地で起業支援を支援する専門家でもあります。

 様々な年代の人と出会ってきて、長い長い人生の中には、何度か悩む時期があると感じています。それは、キャリアを大きく変える時期。高校卒業、大学卒業というタイミングもあるでしょうし、社会人になってからも何度となく悩む。そんなときに、立ち止まって人生を見つめることができる時間と場所、そして仲間と共に語る環境があったらいいのに・・・そう思っています。そんなときに出会ったのがフォルケホイスコーレだったのです。フォルケホイスコーレは、キャリアに悩んでいる人、学びながら自分を振り返ることで、もう一段階成長したい人、自分のうちに秘めた魅力や本当の自分が歩いていきたい方向性を改めて感じ取りたい人に来てもらいたい学校です。



まずは、フォルケホイスコーレって何?と思われている方に、説明をさせてくださいね。


フォルケホイスコーレって?

フォルケホイスコーレとは、デンマーク発祥の大人のための学校です。18世紀中旬、宗教家であり哲学者、詩人のグルントヴィによって創設されました。18歳以上、誰でも通うことができ、デンマークには約70校存在します。デンマークの国土は、ちょうど九州ぐらいの大きさ。そこに70校のフォルケといいうことは、日本だと1都道府県に10校程度の学校がある計算に。とてもポピュラーな教育機関なんです。(そして、デンマークには、グルントヴィがあふれてる!テレビドラマでもやってました。日本で言う大河ドラマのような感じ。)



また、デンマークにはフォルケホイスコーレ法というものがあり、フォルケホイスコーレを立ち上げる方法や、運営方法は法律によって規定されています。地域の学校として、根付き、継続して経営が行われるように取り決めがあるんですね。ただ、大きな枠組みは決められていますが、教える内容は、その時代、その土地に求められるものを、学校ごとに特色を出しながら、決めてよいことになっています。その時代、その土地に求められる学びを提供できるようになってるんですね。


今回、訪問したのは2つのフォルケホイスコーレ。シェラン島のハウンソ(Havnso)にあるHojskolen for Bevidsthedsudvikling(意識開発の学校)と、フュン島にあるノーフュンスホイスコーレ(Nordfyns Hojskole)。

どちらも、3日~4日滞在し、授業を見学したり生徒さんと一緒に過ごし、先生と語り合う時間を持てました。(実は、昨年も3週間ほどデンマークに滞在して、様々なフォルケホイスコーレに滞在して研究させてもらっています。)そんな比較から、フォルケホイスコーレに共通することがらをいくつかあげてみます。


・18歳以上の大人が集う場所

・授業は、対話型や体験を伴うものが多い

・生徒の半分は、デンマーク国内の生徒

・比較的ゆっくりした時間を過ごせる

・全寮制である(ともに暮らすことを大切にしている)

・フォルケホイスコーレの先生は魅力的(人間性を感じる)

・学校ごとに教えるテーマ、内容は違うが専門性を持っている

・学校の先生の資格がなくても、フォルケホイスコーレの先生になれる

・どのフォルケホイスコーレも、生徒さんがとてもオープンマインドで迎えてくれる


次回からは、現地のフォルケホイスコーレ体験談。

楽しみにしていてくださいね。

Vol.1 アーユルヴェーダのホイスコーレ(Hojskolen for Bevidsthedsudvikling)

Vol.2 日本人に大人気 ノーフュンスホイスコーレ(Nordfyns Hojskole)

Vol.3 デンマークのその他の教育機関 フリースコーレとエフタスコーレ


では!次回更新をお楽しみに!

bottom of page