今回は、コペンハーゲンから電車とバスをのりついで1時間半ほど移動したところにある、海辺のまちハウンソのフォルケホイスコーレを紹介したいと思います。
まず、感想からお伝えすると
みんな、本当にオープンマインドで居心地がよいんですよ。
そこに身を置くだけで、自然となじんでいく感覚。
穏やかであたたかなものに包まれる感覚。
●学校の概要
こちらの学校、正式名称は、「Højskolen for Bevidsthedsudvikling」。
直訳すると、意識開発の学校となります。理解しやすく意訳すると、人間としての生きていく力を意識レベルからアーユルヴェーダの考え方をベースに育てる学校。(アーユルヴェーダが基礎となった瞑想、アート、食事法、ヨガなどが深く学べます。)
●学校の成り立ち
以前は、別の場所でフォルケホイスコーレとしてやっていたところ、数年前に今の場所に移ってきたようです。今の建物も、前に別の用途で使われていたところを利活用しています。この学校は、アーユルヴェーダの考え方が基本にあり、食事もすべてアーユルヴェーダを取り入れています。もともと、アーユルヴェーダの教えを広めに来たマハリシ氏がノルウェー、デンマークに滞在した時期があり、そのときに教えを受けた人たちが今につながっているとのこと。(40年ほど前だったとのこと。)フォルケホイスコーレでありながら、アーユルヴェーダを学ぶことを第一の目的としています。
●学校の規模
生徒さんの人数は、全体で25人ぐらい。10人~13人のクラスが2クラスあります。
フォルケホイスコーレの中でも、小さいタイプのフォルケホイスコーレです。
特徴として、ここの方は卒業してもたびたび戻ってきて、ボランティアをしたり、滞在したりする方が多いんです。1年前も訪問したのですが、二度目にお会いする方が何人もおられました。それだけ、愛されている学校なんですね。私も、すでに戻りたい気持ちになってます。(離れて1週間ぐらいなのに。)
先生は2名、そのほかに食堂を担当する人が1名、事務の方が1名。
この他に、ボランティアとして地域の方が関わっていて5人~7人ぐらいおられます。
食事や、建物の修繕、新しい小屋づくりなど、学校の運営に関わってくれています。
●一日のスケジュール
午前、午後と2時間ずつ授業はありますが、
ゆったりとしたスケジュールなので、
生徒さんたちは朝晩、ウォーキングをしたり、
本を読んだり、サウナと海に入ったり
空いた時間に、食堂に集ってお話しをしたり。
食事は、朝が7時~ 昼が12時~ 夜は18時~
そして、お話しをすると、すぐに深い話ができるのも特徴。
人生のお話しや、社会で起こっていることなど、
いろんな話題が出てきます。
●ターム
フォルケホイスコーレは、基本は4カ月から6カ月の長期コースです。
基本は年に2回開講です。5月~と11月~の2回。
今回伺った5月中旬は、ちょうど新しいタームがはじまって2週間ぐらいのころでした。
●見学や滞在について
mailを送っても、なかなか帰ってこないようです。
先生と直接、あとは今留学している生徒さんを通じて連絡を取るとスムーズですよ~。
ただ、はじめて、単独で行くのはハードルが高いところ。
宮城フォルケホイスコーレでも、一人ひとりの本質的な成長をベースにカリキュラムを考えていきます。また、学校のサイズも、20人~30人という規模なので、立ち上げの参考にさせてもらっています。将来的には、相互に交流ができる学校になっていくことが目標です。
こうやって、フォルケホイスコーレを訪問すると、
日本人は、余裕がなさすぎるんですよね。
自分らしさを感じたり、感覚を取り戻すには
時間的な余裕と、人生を通じた学べる場所と、
自分だけじゃなく、対話できる仲間が何より必要なんだと。
それが、フォルケホイスコーレにはありました。
次回は、ノーフュンスホイスコーレ滞在記。
お楽しみに!